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2017年

2017年に公開、またはその年の出来事に言及している参考資料一覧。

電子書籍版「デザイニングWebアクセシビリティ」制作秘話 ~ Web制作者が電子書籍を作ってみた!

Web アクセシビリティの書籍として定番の地位を獲得しつつある「デザイニング Web アクセシビリティ」。この電子版が昨年末に出版されました。アクセシビリティを語る書籍として、電子版もアクセシブルにしなければならないというミッションの課題と解決策について、Web 制作者でもある著者が語っている。

悩ましいPDFまわりのアクセシビリティ — Accessible & Usable

PDF 形式での情報提供は、効率的でありながらアクセシビリティが不十分なため、ウェブコンテンツとして提供する場合は HTML で制作すべきとする記事。アクセシビリティ向上には、タグ付き PDF をエクスポートするために元ファイルに情報構造を適切に割り当てることが重要であるという。

動画キャプションを聴覚障害者の UX として考える — Accessible & Usable

動画字幕制作では、発話以外の情報も角括弧で表現できること、字幕を表示させるタイミングと文面はバランスを考慮して細かく区切りすぎず、長すぎずに提示する必要があること、細かく書くことでユーザーが動画を具体的に想像しやすくなることが紹介されている。

デザイニングWebアクセシビリティ

アクセシビリティとは何か、アクセシブルなコンテンツをどう作るかを学べる一冊。技術的なアプローチではなく、よくある問題とそれを解決するアプローチが概念的に理解できるよう解説されている。

シンポジウム「アクセシビリティ法は社会をいかにして・どのように変えてきたか―諸外国の事例を中心に」

2017 年 6 月 26 日に特定非営利活動法人情報通信政策フォーラム(ICPF)主催で開催された、アクセシビリティに関するイベントの記録。57%の国でスリーンリーダーが市場に提供されているが、公用語による音声認識が可能な国は 55%、視覚障害者向け公共図書館・電子書籍サービスが 32%、アクセシブルな政府ウェブサイトは 45%、テレビの音声ガイドは 17%にとどまっているなどの報告がされている。

【Android】Accessibility関連セッションメモ (Google I/O '17)

2017 年の Google I/O で発表された Android のアクセシビリティ関連セッションに関する情報が紹介されている。テスト方法や、アクセシビリティを向上させるためのアプリやツールが書かれている。開発者は Accessibility Services や API を理解し、自分のアプリをテストするために「Accessibility Scanner」アプリを使用し、ユーザー調査を行うことが推奨されているという。良い体験のためのチェックリストもあり。

「インクルーシブデザイン」の二つの視点 — UX デザインの土台としてのウェブアクセシビリティ ー Accessible & Usable

「インクルーシブデザイン」がウェブアクセシビリティのガイドラインを満たすだけでなく、その先のユーザーエクスペリエンス(UX)も考えたアクセシビリティのデザインを目的としている話。障害者だけでなく利用状況によっても困難を抱えるユーザーを排除しないようにデザインされた UX が求められている。また、英バークレイズ社の「Inclusive Design Principles」が実例やノウハウを交えて紹介されている。

EPUB Accessibility Techniques 1.0

W3C が公開している EPUB Accessibility Techniques 1.0 を、吉村氏が訳したもの。

EPUB における、WCAG で言うところの達成方法集に相当するもの。

Androidアプリの開発者がアクセシビリティ向上のために実践したいこと

モバイルアプリの開発者やデザイナーはアクセシビリティを向上させるために以下のことを心がけるべきであるとされている。

  • コントロールはタップしやすく、幅・高さともに 48dp 以上に設定すること
  • テキストフィールドにはプレースホルダーを表示すること
  • アプリが目に見えるカスタムコントロールを持っている場合、仮想ビュー階層を提供すること
  • 小さなコントロールには説明を追加すること